さくら 夫の助言で「ベスト10狙い」5差7位キープ

[ 2014年6月23日 05:30 ]

第3ラウンド、15番でバーディーパットを決める横峯さくら

USLPGAツアー全米女子オープン第3日

(6月21日 米ノースカロライナ州パインハースト パインハースト・リゾート=6649ヤード、パー70)
 横峯さくら(28=エプソン)が71で回り通算3オーバーで7位をキープした。予選通過後に安心して、スコアを崩す傾向があることからメンタルトレーナーで夫の森川陽太郎氏と話し合い、目標をベスト10入りに設定。5番パー5で2日連続のイーグルを奪うなど粘って、首位と5打差で最終日に臨む。ミシェル・ウィー(24=米国)、梁熙英(24=韓国)が通算2アンダーで首位に並んだ。

 7位をキープした横峯の陰にはやはり、あの人がいた。予選通過がかかる2日目を68の好スコアでラウンド。首位と6打差から出るこの日の朝、夫でメンタルトレーナーの森川氏と向き合った。

 「予選を通過したら安心してボギーを打ってしまう」と打ち明ける横峯に、森川氏は「それならちゃんと狙いを決めよう」とアドバイス。いつもは最終ラウンド前に定める順位の目標を、今回は第3ラウンド前に「ベスト10狙い」と決めた。

 「ベスト10を狙うことで自分自身とちゃんと向き合うことができる」。気負いや油断を排除してプレーに集中。5番パー5ではフェアウエーからピンまで186ヤードの第2打を4メートルにつけて2日連続のイーグル奪取。前半アウトで4ボギーを叩いたものの、スコアの落ち込みを最小限にとどめた。

 後半はショットが復調。魅せたのは12番パー4だった。ピンまで120ヤードの第2打をAWで60センチにピタリとつけるスーパーショットでバーディー。15番パー3では8メートルのバーディーパットをねじ込み大歓声を浴びた。

 唯一、顔が曇ったのは18番パー4。フェアウエーからグリーンを捉えきれず、ボギーを叩き「凡ミスのボギーを打った」と猛省。それでも首位との差を1打縮めて「最終的に1オーバーはまずまず」と納得した。

 最終日は大逆転の可能性もあるが、「優勝を狙えるとは自分で思えていない。寄せにこだわり、今までと同じようにプレーしたい」とマイペースを貫く。欲をかかず、かといって投げやりになるわけでもない。ありのままのプレーを心がける。

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