大野 8か月ぶり復帰戦V 暴力問題の出場停止処分明け

[ 2014年4月7日 05:30 ]

男子73キロ級決勝、中矢(左)に浮き落としで1本勝ちする大野

柔道全日本選抜体重別選手権最終日

(4月6日 福岡国際センター)
 男子73キロ級では天理大の部内暴力問題で、全日本柔道連盟から事実上の出場停止処分を受けていた大野将平(22=旭化成)が中矢力(24=ALSOK)との世界王者対決を制し、8カ月ぶりの復帰戦で大会初優勝を飾った。

 「試合ができるだけで楽しかった」と無心で挑んだ決勝で中矢を浮き落としで仕留めた。謹慎処分中には柔道を辞めることも考え、母・文子さんに「違う道もある。どう生きるのか自分で決めなさい」と諭された。大野は「恩返しの気持ちで戦った。周りへの感謝を忘れないようにしたい」と勝利の重みをかみしめていた。

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2014年4月7日のニュース