葛西「力が入っちゃいました」 得意のラージで「借りを返す」

[ 2014年2月10日 08:00 ]

男子ノーマルヒルで8位になり、記者に囲まれる葛西紀明

ソチ五輪男子ノーマルヒル決勝

(2月9日)
 「ラージヒルでお返ししたい」。9日(日本時間10日)の男子ノーマルヒルでメダルを逃した葛西紀明選手(41)は、8位入賞の結果にも悔しがった。地元の北海道で観戦した元指導者らも「次こそ」と期待を寄せた。

 決勝1回目のジャンプを8位とメダル圏内でスタートした葛西選手。テレビカメラにVサインしてほほえんだ。だが、2回目は得点を伸ばせず「力が入っちゃいましたね」と肩をすくめた。

 出身地の北海道下川町では、安斎保町長ら約100人が福祉施設に集まり、大型スクリーンで観戦、くす玉を割って入賞を祝った。中学卒業までジャンプを教えていた公務員蓑谷省吾さん(56)は「力んだのだろう。次は普段通りに大きなアーチを描いてほしい」と激励した。

 葛西選手が所属する札幌市の土屋ホームでは社員ら約60人が見守った。企画広報部次長小田徹さん(41)は「『ラージで挽回』の一言に尽きる。年齢を感じさせない全力のジャンプに期待したい」とエールを送った。

 ▼清水礼留飛の話 練習通りに飛ぶのを意識したけど、五輪の雰囲気にのまれたかなというのはある。やっぱり緊張した。ちょっともったいなかった。

 ▼渡瀬雄太の話 2回とも納得できるジャンプはしたつもり。最高の舞台で飛ばせてもらう喜びと感謝の気持ちしかなかった。

 ▼竹内択の話 入院のせいではない気がする。このジャンプ台の癖に対応できなかった。初日(の公式練習)に比べれば良くなっていたが、好結果を残すためにはまだまだだった。(共同)

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2014年2月10日のニュース