町田 ジャンプでミス…自己ベストに及ばず3位も健闘

[ 2014年2月10日 05:30 ]

町田を応援する(後列左から)高橋大、浅田、高橋成、木原、羽生ら

団体男子フリー

(2月9日 アイスベルク・パレス)
 夢舞台で翼を広げた。町田の今季フリーは、ロシア人作曲家ストラビンスキーによる「火の鳥」だ。黒をベースに赤、そして金をあしらった勝負服で、23歳が冒頭の4回転トーループに成功。続く4回転は3回転になり、他にも連続ジャンプでミス。165・85点は自己ベストに及ばず3位止まりだったが、何度もうなずいた。

 後に控える個人戦への影響が懸念される団体だが、23歳は闘志の炎を燃やしていた。「団体も個人も同じ価値のメダル。メダリストになれる可能性が2回ある。100の力で両方のメダルを獲りに行きたい」。7日の開会式には出席しなかったものの、聖火点灯の際に「火の鳥」が流れた。「神聖な炎で会場を満たしたい。多くの方々の心に温かい炎がともせれば幸せ」と初の夢舞台に気合を入れていた。

 哲学書を好み、独特の言語感覚を持つ。「町田樹マイナスフィギュアスケートは、ニアリーイコールゼロ」。自分から競技を取ったら、ほぼ何も残らない。それほどの決意で氷上に立つ23歳が、初めての五輪で全力を尽くした。

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2014年2月10日のニュース