遼、3差 新1Wで303ヤード「思ったより飛んだ」

[ 2014年1月18日 05:30 ]

1番で第2打を放つ石川

USPGAツアー ヒューマナ・チャンレジ第1日

(1月16日 米カリフォルニア州ラキンタ PGAウエスト・パーマーコース=6950ヤード、同ニクラウスコース=6924ヤード、ラキンタCC=7060ヤード、いずれもパー72)
 PGAウエスト・パーマーコースを回った石川遼(22=CASIO)は1イーグル、5バーディー、1ボギーの66をマークし、首位と3打差の13位と上々のスタートを切った。11番パー5でチップインイーグルを奪い、16番からは3連続バーディーで締めくくった。63で回ったパトリック・リード(23=米国)が首位に立った。

 砂漠地帯を照らす太陽に拳を突き上げた。10番のボギーで「引き締まった」と気合を入れ直して臨んだ11番パー5。石川は2打目をグリーン脇まで運ぶと、ラフからの3打目を直接カップに沈めた。イーグルもあって66をマーク。13位の好発進に「どちらかというと、よしっ!というよりはホッとしている」と胸をなで下ろした。

 ショットに切れが戻った。先週のソニー・オープンで予選落ちした後は13日までハワイに残ってショットの修正に努めた。調子は上向き、先週66・9%だったパーオン率はこの日全体5位の88・9%に上昇。終盤に1段ギアを上げると、16番パー4は2打目を50センチ、17番パー3は1メートルとピンに寄せ、18番パー5は216ヤードの第2打を3Iで池越えに成功。3連続バーディーで順位を上げた。

 先週の予選落ちで急きょ出場を決めた。エースキャディーのクラーク氏が休暇を取っていたため、同じ事務所の山形陵馬プロを日本から呼び寄せ、昨春以来のタッグを結成。昨年末には共に合宿を行うなど、気心の知れた仲間との息はピッタリ。スピン量を200回転ほど抑えることに成功した新1Wは「思ったより飛んだ」とドライビングディスタンスは303ヤードをマークした。

 今大会は3日間の予選をアマチュアと一緒にプレーする独特の方式。「(予選落ちした)去年は結構わいわいしていたけど、今年は2人とも競技志向で良い感じでやれた」とメンバーにも恵まれたようだ。1年前は予選落ちを繰り返した時期。石川は「いい精神状態。最後までいい集中力だった。あすも焦ることなくやれれば」と自らに言い聞かせた。

 ▽昨年の石川遼のヒューマナ・チャレンジ 米ツアー本格参戦のデビュー戦。初日は2アンダーの70で90位と出遅れた。2日目はパー5でバーディーを奪えずイーブンパーの72で130位に大きく後退。3日目も調子は上向かず3バーディー、2ボギーの71にとどまり、通算3アンダーの135位で予選落ちした。

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