川内 5000メートルで18位も 広島での惨敗は吉兆

[ 2013年4月29日 06:00 ]

男子5000メートル 18位でゴールする川内優輝

陸上織田記念国際第1日

(4月28日 エディオンスタジアム広島)
 8月の世界選手権(モスクワ)の男子マラソン代表・川内優輝(26=埼玉県庁)が、スピード強化のために5000メートルに出場した。専門外の種目で、自己ベストの13分58秒62に遠く及ばない14分9秒88。20選手中18位に沈んだ公務員の最強市民ランナーだが、失速を前向きにとらえていた。

 42・195キロとトラックの5000メートルでは、舞台が違いすぎる。川内は3000メートルすぎからペースが落ち、20人中18位でフィニッシュ。21日の長野マラソンから右太腿裏に違和感を抱えていたこともあり、タイムも自己ベストに遠く及ばなかった。25日の世界選手権代表発表後、初レースの公務員ランナーは「最近、勝ってばかりだったのでボロボロにされた方がいい。お灸(きゅう)を据えられました」と汗をぬぐった。

 広島での惨敗は、川内にとって吉兆だ。広島で行われた11年1月の都道府県駅伝では埼玉県チームのアンカーを務めたが、区間41位というまさかの大ブレーキ。だが、1カ月後の東京マラソンで2時間8分37秒の3位に入り、今度は大ブレーク。駅伝時と今大会の宿舎も同じで、「因縁を感じる。(2年前も)都道府県駅伝で失敗して飛躍した」と前向きだ。5月4日は春日部大凪マラソン、5日は豊平川マラソンと自身初の2日連続ハーフマラソンに出場。6位入賞を狙う世界選手権へ、着実に歩を進める。

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