穴井「柔道に厳しい目線が…」最後の全日本を前にエール

[ 2013年4月29日 06:00 ]

柔道全日本選手権を前に開かれた記者会見で、引退を表明する穴井隆将

 体重無差別で柔道日本一を決める全日本選手権は29日、東京・日本武道館で行われる。28日には都内で有力選手が会見。この大会終了後の現役引退を表明したロンドン五輪100キロ級代表の穴井隆将(28=天理大職)が柔道界に“エール”を送った。

 「柔道に厳しい目線が向けられている。だからこそ、最高峰の大会で一生懸命戦っている姿を見せることが大事だと思う」。2回戦で敗退したロンドン後は畳から離れたものの、「自分を支えてくれた人に、感謝の気持ちを伝えるには、全日本が最高の舞台」として帰ってきた。4月からは天理大の副監督に就任する一方、奈良教育大大学院にも進学。本格的に指導者の道を歩むからこそ、柔道界の混乱に胸を痛めている。「自分より稽古している選手が勝つのが当然。だけど、出るからには勝ちたい」という純粋な思いが、どう響くか。

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2013年4月29日のニュース