真央にロシア新星14歳の刺客!昨季世界Jr女王

[ 2012年11月2日 06:00 ]

中国杯の公式練習で調整する浅田真央

 真央の前にロシアの刺客が現れた。フィギュアスケートのGPシリーズ第3戦中国杯は2日、中国・上海で開幕する。浅田真央(22=中京大)は1日、会場で公式練習を行ったが、浅田を上回る動きを見せたのが同組で滑った昨季の世界ジュニア女王のユリア・リプニツカヤ(14=ロシア)だ。

 14年ソチ五輪で開催地の期待を背負う新星は今大会でシニアGPデビューを飾る。この日は3―3回転、ダブルアクセル―3回転―2回転の高難度コンビネーションに加え、超高速スピンも披露し、日本連盟の伊東フィギュア委員長は「ジャンプとスピンはとんでもない」と警戒を強めた。

 浅田もリプニツカヤと同じく、世界ジュニアを制した次のシーズンにシニアに転向。GP初戦が中国杯だった。さらにシニア最初のフリーの曲が「くるみ割り人形」と共通点が多い。昨季のアイスショーなどで見てからリプニツカヤのスピンに注目していたという浅田は「自分と同じような感じがする」と同組で滑った14歳の印象を話した。SP、フリーともにトリプルアクセルを封印して臨む今季GP初戦。「あんまり(リプニツカヤと)対決という感じはしない」。自然体を強調したが、ソチ五輪の強力ライバルにシニアの厳しさを示してみせる。

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2012年11月2日のニュース