永井 66で単独首位!若女将キャディーと息ピッタリ

[ 2011年10月30日 06:00 ]

単独首位となる6アンダーでホールアウトし、大学同級生の松野麻里子さん(左)とグータッチで笑顔を見せる永井奈都

女子ゴルフツアー樋口久子・森永製菓ウイダー・レディース第2日

(10月29日 千葉県市原市・森永高滝カントリー倶楽部=6652ヤード、パー72)
 “若女将キャディー”を従えた永井奈都(29=新大阪GC)がツアーで初めて単独首位に立った。7バーディー、1ボギーで自己ベストとなる66をマークして通算6アンダー。立命大の同級生であり、京都・嵐山にある天ぷら・懐石料理の名店「天ぷら 松」の若女将でもある松野麻里子キャディー(30)とともにプロ10年目の初優勝を目指す。1打差の2位には馬場ゆかり(28=ビックカメラ)とキム・ナリ(25=韓国)がつけている。
【第2R成績】

 「よく言われるんですよ。きょうだいですか?って」と話す2人の言葉が自然とシンクロした。いつも姉妹と間違えられるぐらい背格好のよく似た2人。永井にとってはジュニア時代から試合で戦い、立命大ゴルフ部の同級生でもあった松野さんが、今週のキャディーを務めてくれている。

 松野さんは、今は父親が営む店の若女将。それでも毎年何回かは着物をつなぎに着替え、永井のキャディーをしてくれる。今季はこれで3試合目。「うちが来てる時ぐらいは楽しくやろうよ」と言ってくれる親友の存在が、来季ツアーの2次予選会が来週に迫った永井をリラックスさせて好プレーを生んだ。

 出だしの1番から7メートルのパットを沈め、勢いづくバーディー発進。14番パー4では打ち上げの残り189ヤードから3Wを使うなど、飛距離の出ない永井にとっては小技が生命線。特に後半は「チャンスが全部入った」とツアー最少タイ記録の8パットで首位に浮上した。

 「いつも最終日がよくないので、今週こそはそれなりのスコアで回ってきたいです」。京女コンビは無欲のまま初優勝すら意識せず、はんなりと最終日最終組の戦いに臨む。 

続きを表示

2011年10月30日のニュース