川内 日本人最高の4位 初開催の大阪マラソン

[ 2011年10月30日 13:25 ]

大阪マラソンに出場し、4位でゴールする川内優輝選手

 大阪で初めての大規模な市民参加型マラソンとなる「第1回大阪マラソン」が30日、大阪市で開催された。参加したのは国内外の約3万人のランナー。走りやすい曇り空のもと、秋を迎えた大阪の名所を巡りながら健脚を競った。

 優勝は招待選手でケニアのエリジャ・サング(28)で、沿道に集まった観客に拍手で迎えられてゴール。埼玉県職員で日本人最高の4位に入った川内優輝(24)の姿が見えたときは「頑張れ」とひときわ大きな声援が送られた。

 大会は大阪府や大阪市などが共催し、午前9時スタートのマラソンでは、アニメのキャラクターなどに扮したランナーも登場。大阪城公園前を出発した後、街路樹が続く大阪市のメーンストリート御堂筋を往復し、観光名所の通天閣などを臨むコースに挑んだ。

 参加者は17万2千人の応募から抽選され、一般や車いすなどのマラソンは約2万8千人。8・8キロのチャレンジランは約2千人で、橋下徹知事も特別枠で挑戦した。

 今回は参加料のうち500円をチャリティーに充てるのも特徴で、参加者はがん撲滅、子ども支援など使途を選択。東日本大震災の被災者には参加料を免除した。約1万人のボランティアが運営を支え、給水や沿道整理などを担った。

 胸に「がんばろう東北」のワッペンを付けて走った福島市の会社員柴田隆さん(41)は「沿道から『東北頑張れ』という声援がたくさんあって元気をもらえた。マラソンは震災後初めて。練習不足でタイムはいまいちだったが楽しかった」と笑顔を交えて話した。

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2011年10月30日のニュース