遼くん 後半猛チャージで5位浮上!交際宣言即V狙う

[ 2011年10月30日 06:00 ]

<マイナビABC・3日目>ホールアウトし、河瀬賢史(左)と握手を交わす石川遼

男子ゴルフツアー・マイナビABCチャンピオンシップ第3日 兵庫県加東市ABCゴルフ倶楽部=7217ヤード、パー72

(10月29日)
 16位で出た石川遼(20=パナソニック)が7バーディー、2ボギーの67で通算9アンダーとし、5位に浮上した。予備動作での素振りの幅を後半から変えるなど柔軟な姿勢を見せ、2日連続で後半にバーディーを積み重ねた。通算13アンダーで首位の野仲茂(41=横浜CC)とは4打差。同い年の一般女性との交際が明らかになってからの初の大会で、通算10勝目となる今季初Vを狙う。
【第3R結果】

 前日が4個なら、3日目は5個。石川がこの日もインでバーディーを量産した。10、13番はともに第2打を1・5メートルにピタリ。後半でパーオンを外したのは、カラーに落ちた14番だけという完璧なショットを披露した。3年前に優勝した得意のコースで徐々に調子を上げており「スイングがいいからスコアが伸びる。スコアがいいからスイングも良くなる。インはいいサイクルでプレーができています」と口調も滑らかだ。

 要因は柔軟な姿勢にあった。アウトではスイング前の予備動作で、アドレスからテークバックを取らずにフォローだけの素振りをしていた。それが、ショットが安定感を欠くと判断するや、即座に修正。インでは、腰の高さまでテークバックを取って振り抜く素振りに変えた。小さかった素振りの幅を大きく振るように心がけたことが、チャージを呼んだ。

 今週は練習用に中尺パターを取り入れ、試合ではシャフトまで黒で統一したパターを使っている。パットでは、スタンスの幅を狭くしてオープンに構え、ボールを右足寄りに置くという、独自のスタイルに変えて4試合目。その効果も徐々に表れ、決まっていなかったパットも上向いてきた。8番で5メートル、11番で6メートルを沈めるバーディーに「ああいうパットが入らないと優勝争いができない」と好感触だ。

 この日順位を5位に押し上げ、今季初勝利を狙える位置で最終日を迎える。ここ2日間の“追い上げ”に手応えをつかんでいるのか「残り4ホールでトップと3、4打差なら分からない」と自信を見せる。大会前には同い年の一般女性との熱愛を発表。周辺は常ににぎやかだが、鮮やかな逆転を決め、全ての雑念を一蹴する。

続きを表示

2011年10月30日のニュース