稽古総見 横審11人中6人が欠席!観衆も史上最低

[ 2011年9月4日 06:00 ]

<横綱審議委員会稽古総見>稽古総見で稽古を見守る、(左から)横綱審議委員の宮田委員、守屋委員、松家委員、放駒理事長、内山委員、北村委員

 大相撲の横綱審議委員会(横審)による稽古総見が3日、秋場所(11日初日、両国国技館)を前に両国国技館で一般に無料公開して行われた。今場所は大関・日馬富士(27)の綱獲りが懸かるが、横審委員11人中、鶴田委員長を含め半数以上の6人が欠席するという事態が発生した。

 相撲協会によると、鶴田委員長の欠席理由は孫の結婚式に出席したため。他の委員も所用などで欠席した。年3度の東京場所前に行われる稽古総見は元来、ゴールデンウイークの夏場所前以外は非公開だったため、各委員の都合がつく日を選んで日程を決めていた。だが、3度とも一般開放した昨年からは開催を土日に固定。横審は大関の力量に加えて品格も見定めた上で昇進の最終的な可否を判断しなければならないだけに内山委員は「(横審も)もっと出てこないと」と苦言を呈した。

 この日の観客は稽古総見史上最低の1354人。貴乃花らが現役だった02年夏場所前は満員の約1万人が集まったが、放駒理事長(元大関・魁傑)は大幅減少について「大雨という予報だったから」と話した。八百長問題の影響で今年1月以来の東京通常開催となるが、観客減の上に横審の半数以上が欠席とあっては、信頼回復どころではない状況だ。

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2011年9月4日のニュース