阿部 実家の被災乗り越えてV「本当に良かった」

[ 2011年6月19日 15:23 ]

柔道グランドスラムリオデジャネイロ大会第1日

(6月18日 リオデジャネイロ)
 東日本大震災で宮城県石巻市の実家が津波被害を受けた女子63キロ級の阿部香菜(三井住友海上)。気持ちを切り替えてつらい練習を乗り越えた成果が、海外でのタイトルにつながった。

 4試合中3試合が得意の内股での一本勝ち。決勝は攻めあぐねたが、残り約1分で体落としで有効を取り、逃げ切った。「一生懸命練習してきた技が出た。勝てて本当に良かった」と喜んだ。

 実家の浸水で幼いころから獲得してきたメダルのかなりを失ったが、今回一つ増やすことができた。「外国人選手は組み手が難しい」。次のメダル獲得に向け、日本に課題を持ち帰る。(共同)

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2011年6月19日のニュース