さくら“複雑”3位浮上 結果オーライ2勝目射程圏

[ 2011年6月19日 06:00 ]

18番でバーディーパットを放つ横峯さくら

ニチレイ・レディース第2日

(6月18日 千葉・袖ケ浦CC新袖コース(6548ヤード、パー72)
 横峯さくら(25=エプソン)が今季2勝目を視界にとらえた。20位から出て5バーディー、ノーボギーでこの日のベストスコアとなる67。通算5アンダーで首位と2打差の3位に浮上し、最終日最終組から逆転優勝を狙う。初日トップの佐伯三貴(26=日立アプライアンス)と李知姫(32=韓国)がそろって69をマークし、通算7アンダーで首位をキープした。
【第2R成績】

 最終18番もバーディーパットがカップの左に外れた。パー5で1つもバーディーがないのに、スコアを見ればノーボギーの67と完璧な内容。「ロングが取れてないのが残念だけど、ゴルフは18ホール上がってのスコアなので良かったかな」と横峯自身も首をかしげる不思議な感触だった。

 今大会の4つのパー5はホール別難易度の15~18番目を占めている。その“お手軽ホール”で2日間バーディーがなく合計スコアは1オーバー。簡単なアプローチを寄せきれなかったり、なぜかバーディーがこない。それでも地力を見せて首位とは2打差。この日はパー3で3バーディーを奪うなど、切れ味鋭いショットで最終日最終組を引き寄せた。

 開幕前に「コースは変わってもニチレイさんとの相性はいいと思う」と話していたように、昨年から会場が変更されても、過去2度優勝の相性の良さを感じている。同一大会3度目の優勝なら、ツアー制度施行後では史上7人目の記録になる。

 毎年6月の第3週に行われる大会だけに、勝てば父の日Vも3回目。「ああ、そうですよね…。いいプレゼントができるように頑張ります」と笑顔を見せた。来週は山形で東日本大震災のチャリティーイベントを開催し、それに先だつ22日には大槌町や宮古市、釜石市など岩手県内の被災地を慰問する予定もある。ただし、まずは今季2勝目に気持ちを向ける。「平常心を心掛けて自分のプレーができるように頑張りたい」と静かに闘志を燃やした。

 ▽同一大会複数回優勝 88年のツアー制度施行後ではアニカ・ソレンスタムの5回(ミズノ・クラシック)が最多。L・デービース(伊藤園レディース)と不動裕理(伊藤園レディース、富士通レディース)、福嶋晃子(NEC軽井沢72)の4回がそれに続く。3回は不動裕理が3大会で、他には日蔭温子と具玉姫も達成している。

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