“東の横綱”つながり…白鵬4カ所目の観光大使

[ 2011年6月19日 06:00 ]

慰問した大崎市の子供たちを激励する白鵬

 大相撲の横綱・白鵬(26=宮城野)が18日、宮城県大崎市の「大崎市宝大使」に任命された。東日本大震災から100日目となったこの日、同市の鳴子スポーツセンターで行われた「宮城野部屋交流会」に参加。大きな被害を受けた南三陸町などの避難民1000人の前で「(東北の)巡回慰問で足を運んで感じたことがある。コツコツとやることが大きな力になると思う」と激励した。

 白鵬は北海道滝川市、徳島県、鹿児島県霧島市に次ぐ4カ所目の観光大使就任。大崎市には日本の温泉番付で東の横綱に位置する「鳴子温泉」があり、伊藤康志市長も「“東の横綱”同士の縁もあって横綱にお願いした。名古屋場所では応援ツアーも行う」と全面協力を約束。さらには「将来的には絶対に誘致したい」と大崎市での復興巡業開催の意向を示した。

 東北地方は復興の最中で巡業開催にはもう少し時間がかかりそうだが、「日本一の温泉街だし、相撲の歴史も深いものがある。相撲を通じて太いつながりを持っていきたい」と白鵬は抱負を口にした。

 <ファンクラブが炊き出しで支援>1日に発足した名古屋市の宮城野部屋ファンクラブのメンバー8人が、慰問先となった宮城県大崎市や東松島市に出向いて炊き出しを支援した。同ファンクラブは7月3日に名古屋市内で発足パーティーを開く予定で、加藤厚事務局長は「横綱や親方にも参加してもらい、チャリティーオークションを行い義援金とします」と話した。

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2011年6月19日のニュース