松山に刺激受けた有村 全力プレーで被災地に勇気を

[ 2011年4月12日 18:04 ]

 東日本大震災の影響で今季2戦目から4大会連続で中止となっていた国内女子ゴルフツアーが、15日開幕の西陣レディースから再開される。12日は練習ラウンドが始まり、会場の熊本空港CCでは有村智恵や横峯さくら、昨季賞金女王のアン・ソンジュ(韓国)らが調整に励んだ。

 震災の被害を受けた宮城県にある東北高出身の有村は人一倍強い思いを胸に臨んでいる。「いい争いをしてすごくいい大会になれば」と力を込めた。男子のマスターズ・トーナメントに初出場し、27位でベストアマチュアに輝いた東北福祉大の松山英樹に刺激を受けた。「松山君のように自分が出せる以上の力を出して初めて、勇気を与えられるのだと思った」と全力プレーを誓った。

 アン・ソンジュは神妙な面持ちで言葉を選んだ。具体的な目標はスコアや順位ではなく「私のショットを見て、少しでも(つらさを)忘れてくれたら」と思いやった。

 大会期間中は募金活動などが行われ、入場料収益(経費を除く)の50%が義援金として被災地に寄付される。徐々に活気が戻りつつあるスポーツ界。今大会も復興への大切な一助となりそうだ。

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2011年4月12日のニュース