平井ヘッド 世界選手権金は5個に設定

[ 2011年4月12日 19:21 ]

 平井ヘッドコーチは世界選手権のメダル獲得目標を前回2009年大会の4個を上回る「金メダルを含めた5個」に設定した。昨年の広州アジア大会では金メダル数で中国の24に対し、9と惨敗。ロンドン五輪を来年に控え、上野競泳委員長が言う「危機的状況」からの再建へ、代表選考会では明るい材料がいくつか見えた。

 最も期待されるのは男子平泳ぎで、特に冨田は200メートルで北島を破った。2分8秒25は高速水着が禁止された昨年1月以降の世界最高記録で、100メートルも強い北島とともに金メダル候補に名乗りを上げた。

 前回大会のメダリストでは、200メートル背泳ぎで入江が復活を印象づけ、200メートルバタフライの松田もレベルの高い記録で優勝。低迷する女子は200メートルバタフライで星が昨年なら世界3位に相当する2分6秒05の日本新記録を出し、100メートル背泳ぎの寺川とともにメダルを狙える力をアピールした。

 日本水連は、世界選手権の個人種目優勝者を五輪代表にする。五輪前年は各国も強化に本腰を入れてくるが、平井コーチは「今回の代表は精鋭。(五輪内定も)貪欲に狙っていってほしい」と期待した。

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2011年4月12日のニュース