年齢詐称 中国では当たり前?地元メディアが暴露「公然の秘密」

[ 2011年2月27日 15:37 ]

 フィギュアスケート界で中国選手の年齢詐称疑惑が浮上したことを受け、中国メディアは「詐称は中国スポーツ界の公然の秘密」(新華社)と断じ、多くの選手が身分証を2枚つくるなどして年齢を偽っている実態を暴露した。

 16日付の上海紙、青年報(電子版)によると、あるスケート選手は「うちのチームの選手は年齢を変えてない人は一人もいない」「大多数は7、8歳で年齢を変える。一般に2~4歳若くする」と明かし、年齢を偽る理由について「年齢が若いと国家チームなどに入る機会が増える」「若い方が大会に出場する機会が多い」などと語った。

 この選手も2007年にコーチに頼んで年齢を3歳若く変更、1988年生まれだが、91年生まれのと2枚の身分証を持っているという。

 今回の詐称疑惑は外国メディアが2月中旬、昨年12月に北京で行われたグランプリ(GP)ファイナルでペア3位に入った隋文静選手らが国際スケート連盟(ISU)と中国スケート協会の公表資料とで生年月日に食い違いがあると報じて浮上。中国の責任者は「選手データの管理に不備があった」とし、詐称疑惑を否定した。

 年齢詐称をめぐっては08年の北京五輪で体操女子団体総合で金メダルを獲得した中国選手に詐称疑惑が出た。また昨年、00年のシドニー五輪で体操の中国選手に年齢詐称があったことが分かり、銅メダル剥奪となった。(共同)

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2011年2月27日のニュース