北島 100平短水路日本新でV!「順調に来ている」

[ 2011年2月27日 06:00 ]

<日本選手権水泳競技大会・男子100M平泳ぎ決勝>北島は57秒34の日本新記録を出しスタンドの歓声に応える

競泳日本短水路選手権第1日

(2月26日 東京辰巳国際水泳場)
 男子100メートル平泳ぎで、北島康介(28=日本コカ・コーラ)は57秒34で、末永雄太(25=チームアリーナ)の持つ短水路日本記録を100分の1秒更新して優勝した。北京五輪後、1年間の休養を経て復帰してからは国内主要大会初勝利。ロンドン五輪のプレシーズンを最高の形でスタートした。27日は50メートルと200メートルに出場する。

 ニヤリとほほ笑んだ。北島は日本記録保持者の末永、200メートル短水路世界王者の冨田を抑え、日本記録も0・01秒更新。電光掲示板で順位とタイムを確認すると、カリフォルニアの日差しでこんがり焼けた顔に白い歯が光った。「レベルの高い選手の中で勝てたことは自信になる。100分の1秒でも会場をざわめかせたことはうれしい」と魅せるレースに満足げだ。

 昨季は8月のパンパシフィック選手権2冠で完全復活を印象づけたが、11月のアジア大会では右肩などに痛みが出て途中離脱した。冬場は拠点の米国でじっくり泳ぎ込んだ。月1回、日本からトレーナーを呼んで体のケアも怠らなかった。その成果を発揮して、北京五輪前の08年2月にマークした自己ベストを0秒28更新。「体力は大分上がった。順調に来ている証拠じゃないかな」と余裕たっぷりだった。

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