市民ランナーが世界切符!女子は初マラソン・樋口が2位

[ 2011年2月27日 15:05 ]

男子で日本選手トップの3位でゴールする川内優輝

 東京マラソンは27日、東京都庁前から臨海副都心の東京ビッグサイトまでのコースで行われ、実業団に所属していない23歳の川内優輝(埼玉陸協)が2時間8分37秒で日本勢最高の3位に入り、今夏の世界選手権(大邱=韓国)代表に決まった。ハイル・メコネン(エチオピア)が2時間7分35秒で初優勝した。

 30歳で初マラソンに挑んだ尾田賢典(トヨタ自動車)は川内と26秒差の4位となり、世界選手権代表候補に名乗りを上げた。昨年2位の藤原新(レモシステム)は2時間29分21秒で42位だった。

 女子はタチアナ・アリャソワ(ロシア)が2時間27分29秒で制し、初マラソンの25歳、樋口紀子(ワコール)が2時間28分49秒で2位と健闘した。渋井陽子(三井住友海上)は終盤に失速して4位だった。

 ▼川内優輝の話 市民ランナーでもやれることを見せられた。2時間8分台は出来過ぎという面もかなりある。(世界選手権に向け)フルタイムで働きながらやりくりするしかないが、こんなレベルではまだ駄目。練習の強度を上げていきたい。

 ▼沢木啓祐・日本陸連専務理事の話 川内君は1年でたくましく大きく成長した。男子マラソン界にとって極めて明るい材料だ。既存の実業団チームに大きなショックを与えてくれた。強化の選択肢を広げられる意味ではいい傾向だと思う。

続きを表示

この記事のフォト

2011年2月27日のニュース