内村3冠!!離れ業連発で16点台並べた

[ 2010年12月6日 06:00 ]

男子種目別決勝 跳馬で優勝した内村航平

 体操の全日本団体・種目別選手権最終日は5日、山口県スポーツ文化センターで種目別決勝を行い、女子は広州アジア大会個人総合3位の田中理恵(日体大大学院)が跳馬で13・837点、平均台で14・075点を出し、ともに初の日本一となった。床運動では14歳の村上茉愛(池谷幸雄倶楽部)が初優勝し、段違い平行棒は大島杏子(朝日生命)が8年ぶりに制した。男子は世界選手権個人総合2連覇の内村航平(日体大)がいずれも新たな構成で床運動、跳馬、鉄棒の3冠に輝き、つり輪は山室光史(日体大)が3連覇を達成した。

 日本男子のエース内村が、床運動に跳馬、鉄棒といずれも難度を上げた構成で、世界選手権でも優勝できる水準の16点台を並べた。跳馬では1回目に、国際舞台で発表すれば世界初の「ユルチェンコ3回ひねり」を決め、床運動では後方宙返り3回半ひねり、鉄棒では最高難度のG難度の離れ技「伸身コールマン」も決めた。それでも内村は「何も考えずに跳べるレベルにしたいし、新技よりも確実にできる方を選ぶので、個人総合では使わない」とさらりと言った。

 ≪遅咲きの23歳 田中初の日本一≫世界選手権でエレガンス賞を獲得、広州アジア大会でメダル3個を手にした田中の勢いは本物だった。遅咲きの23歳が跳馬と平均台で初めての日本一。「日本での試合で緊張したけれど、応援がパワーになった」とトレードマークの笑顔が輝いた。「ロンドン(五輪)を頭に入れて練習している。まずは来年の世界選手権代表に入りたい」。減点の少ない優雅な演技で、演技価値点の低さをカバー。冬場に演技を磨き、勝負の舞台に備える。

続きを表示

2010年12月6日のニュース