自らの成長実感する宮里美香「来年は賞金１０位を」

最終ラウンド、１０番でバーディーパットを沈める宮里美香

　【米女子ゴルフ・ツアー選手権】強風の中、ことしの成長株が粘った。「アンダーパーで回れてすごく良かった」。宮里美の表情は晴れやかだった。

　スコアを崩す選手が続出した難しいコンディション。宮里美も１番でボギーとしたが「絶対にチャンスはある」。２、３番の連続バーディーですぐ取り戻す。既に敗退した宮里藍、上田から「アグレッシブに行きなさいと言われた」と後半は強気に攻めた。ピンチだった終盤の１６、１７番も２メートルのパーパットをしっかり入れてパーセーブ。「自分らしく終えることができた」と胸を張った。

　米ツアーでの２年目は目標の賞金ランキング２０位を上回る１７位。特に後半戦でトップ１０に５度入るなど上げ潮で終えた。「ツアーにも生活にも慣れ、本当に成長できた。去年とは全然違う」と充実感たっぷりの２１歳。「来年は賞金１０位を目標にしたい」とすぐに次へ視線を向けた。（共同）