松宮 猛追で日本勢トップ3位!代表候補浮上

[ 2010年12月6日 06:00 ]

<福岡国際マラソン>日本人トップの3位でゴールした松宮

 福岡国際マラソンは5日、来年の大邱世界選手権代表選考会を兼ねて平和台陸上競技場発着で行われ、5000メートル日本記録保持者の松宮隆行(30=コニカミノルタ)が2時間10分54秒で日本勢トップの3位に入った。2時間9分29秒以内の基準を満たせず代表に内定はしなかったが、有力候補に浮上した。北京五輪銀メダルのジャウアド・ガリブ(38=モロッコ)が2時間8分24秒で初優勝した。

 トラックのラストスパートのように、大きく腕を振ってゴールに飛び込んだ。06年から5000メートルと1万メートルで日本選手権3連覇を飾った松宮隆が日本勢トップの3位。世界選手権の内定タイムには遠く及ばず「最低限の走りはできたけど、悔しさしかない」と唇を噛んだが、代表の有力候補に浮上した。
 マラソン過去5戦は後半失速したが、この日は違った。前半は消極的なレースで、30キロでは日本勢トップの今井と1分33秒差。しかし、ここからペースダウンするライバルを猛追し、38キロすぎにかわした。優勝したガリブとの差も、30キロ以降で1分3秒も縮める力走。「35キロからリズムが良かったんで、手応えをつかんだ」と振り返った。
 最大の目標は12年ロンドン五輪。「韓国(大邱)経由ロンドン行きだと思っているんで、世界選手権の代表に選んでほしい」。日本屈指のスピードランナーは吉報を待つ。
 ▼世界選手権男子マラソン代表 枠は5。広州アジア大会銀メダルの北岡が既に内定済み。来年2月の東京マラソン、同3月のびわ湖毎日マラソンで2時間9分29秒以内の日本人トップなら内定。タイム、順位で内定はしないが、来年2月の別府大分毎日マラソンも選考レース。

続きを表示

2010年12月6日のニュース