藍ちゃん 初日出遅れ響いた…無冠で終戦

[ 2010年12月6日 06:00 ]

第3ラウンド、7番でティーショットを放つ宮里藍

 USLPGAツアーのLPGAツアー選手権第3日は4日、米フロリダ州オーランド グランドサイプレスGC(6518ヤード、パー72)で行われ、第2ラウンドの残りと第3ラウンドが行われ、宮里藍(25=サントリー)は1アンダーの71で回ったが、初日の出遅れが響き通算7オーバー。カットラインに1打及ばず第3ラウンド敗退となった。今季5勝を挙げたが、最大の目標とした年間最優秀選手には届かず、夢は来季へ持ち越しとなった。宮里美香(21=フリー)が通算5オーバーの24位で最終ラウンド進出。上田桃子(24=ソニー)は通算9オーバー、47位で最終ラウンドに進めなかった。(オーランド・宮下幸恵通信員)

 9番パー4。狙った第3打のアプローチはカップをオーバーした。1打及ばず、第3ラウンドで敗退。年間最優秀選手にも届かなかったが、宮里藍は「簡単に取れるものじゃないからこそ目標にした。こういう結果になって当たり前。今の自分に足りないものがある。それを知っただけでもよかった」と潔かった。
 米ツアー5年目は開幕2連勝など5勝を挙げた。5月にオチョアが引退し女王の座が一気に近づき、6月のショップライトクラシックで米本土初Vを飾り世界ランク1位になった。しかし、トップの重圧の中で戦うシーズンは初めて。終盤は精神的に疲弊していた。
 「自分を追いつめるようなことが何度かあったし、そういう時はうまくいかなかった。時々自分を見失ったこともある。今年は一番自分のエネルギーを消費した1年でした」
 来季の課題は1年間トップで争う気力、体力を備えること。「勝ち続けることが大事。オフに自分を振り返って来年をゼロの状態でスタートできれば、初戦からチャンスは出てくる」。まずは突っ走ったシーズンの疲れを癒やす充電期間に入る。

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2010年12月6日のニュース