桃子耐えた!通算4アンダー5位でフィニッシュ

[ 2010年8月1日 06:00 ]

<全英女子3日目>1番ホール、チップインバーディを決める上田桃子

 USLPGAツアーの全英リコー女子オープン第3日は31日、英国サウスポートのロイヤルバークデールGC(6458ヤード、パー72)で行われ、8位から出た上田桃子(24=ソニー)は1番のチップインなど4バーディー、2ボギーの70で回り、通算4アンダーにスコアを伸ばして、5位として最終日につなげた。31位の宮里藍(25=サントリー)は出入りの激しい内容の73で回り通算3オーバーの29位、24位の有村智恵(22=日本ヒューレット・パッカード)はスコアを2つ伸ばし、通算1アンダーの14位でラウンドを終えた。同じく24位の横峯さくら(24=エプソン)は通算4オーバー、37位に後退。北田瑠衣(28=フリー)、飯島茜(27=TOTO)、宮里美香(20=フリー)は予選落ちした。

 風の吹き抜けるムービングデーも耐え抜いた。上田は最終18番パー5で2オン。計算通りにバーディーを奪って、通算4アンダーでフィニッシュした。ギャラリーに右手を上げて応える笑顔には充実感がにじんだ。

 スタートは最高だった。1番パー4。バンカー越えのピンまで20ヤードの第3打を絶妙なショットでチップインバーディーを奪った。しかし、2番から8番までパーを並べた後、9番でボギー。12番パー3では右のブッシュに打ち込んでボギーとし、スコアを落としてしまった。だが、「今週は焦らないことがテーマ。マイペースでやる」との言葉通り14番でバーディーを奪い返すと、16番では第2打をピン手前1メートルにつけるスーパーショットでバーディーを奪い、スコアを伸ばした。

 第2日は「先週からロングパットを中心に練習していた」という成果を発揮。全米女子プロ、全米女子オープンとメジャー2戦連続予選落ちのうっぷんを晴らし、通算2アンダーで8位に浮上、優勝戦線に絡んできた。

 迎えた決勝ラウンドは親友の背中を追ってスタートを切った。予選を終えて首位は、07年の新人研修会で親友になった曽雅0053(ヤニ・ツェン)。曽がメジャー初勝利を挙げた08年の全米女子プロではギャラリーに交じって優勝の瞬間を見届けた。昨夏は曽の家に泊まり込み、一緒に練習もした。ツアー中は一緒に食事にも出かける身近な存在で、良きライバルでもある。しかし、世界ランク5位の曽に対して上田は35位。メジャーで結果を残すことが差を縮めることにもなる。モチベーションは高かった。

 上位をキープして臨む最終日。ここまで思うような結果を出せていないが、今季最後のメジャーで最高のプレーを見せるつもりだ。

 ▼上田桃子 耐えました。疲れたけど、バーディーも取って気持ちよくフィニッシュできた、最終日も何も変えずにやればいいプレーができると思う。あきらめずにやりたい。

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2010年8月1日のニュース