どうなる理事選?貴乃花一派のカギは“浮動票”

[ 2010年1月20日 19:05 ]

離脱の6人が事実上の破門…貴乃花親方「寂しい」

貴乃花親方と一問一答…「立候補は向上心の表れ」

 大相撲の二所ノ関一門から貴乃花親方(元横綱)を支持する6人の親方が離脱したことで、2月1日に実施される日本相撲協会の理事選挙の行方はさらに不透明となってきた。
 貴乃花親方は支持派親方の事実上の破門から一夜明けた20日、記者会見で「現存する一門という枠組みをないがしろにしてはいけない。ただ意思疎通を図り、一門の大先輩が築いてくれた改革精神を若手の間に広げていきたい」と熱く訴えかけた。
 定員10人に対して11人の立候補が確実な理事選で最大の注目は、やはり貴乃花親方の動向といえる。自ら明言したように現時点で確保する票数は7。当選ラインの10票に足らないが、実際はどうか。
 離脱した二所ノ関一門からの票は現実的に見込めないため、他の四つの一門の“浮動票”が鍵となる。各一門は票の流出阻止に躍起。現状だけをみれば貴乃花親方は落選のピンチだ。だが、今回の大量離脱劇で逆に結束の固さを示せた貴乃花一派への賛同者が、突然現れる可能性もないとはいえない。選挙戦はふたを開けるまで予測不能の様相を呈してきた。

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2010年1月20日のニュース