伊達14年ぶりの夢ならずも気持ちは前向き

[ 2010年1月20日 11:22 ]

女子シングルス1回戦で必死に打ち返すクルム伊達公子だったが…

 【全豪オープン女子シングルス】テニスの全豪オープンで20日、39歳のクルム伊達公子(エステティックTBC)は女子シングルス1回戦で敗れ、14年ぶりの4大大会シングルス勝利はならなかった。

 2008年4月に現役復帰し、昨年1月から本格的に海外ツアー転戦も再開。そして今大会前の今年の2大会では世界ランキング20位以内の2人の選手を破っていた。それだけに「(復帰前は)当たり前のように大会2週目に残っていたが、勝ち残る難しさを感じる」と、4大大会の厳しさを痛感した様子だった。
 相手のシュウェドワ(カザフスタン)は1メートル80の長身の上、パワーで押すタイプ。ラリーの早い段階から攻撃的に仕掛けてくるのは頭に入っていたが、バックハンドの威力は想像以上で「あのプレーを続ければトップ10にも入れる選手。自分の力を出させてもらえなかった」と振り返った。
 ただ、悲観はしていない。オフはスタミナ強化に努め、長時間の試合を戦い抜く体力もついた。昨年は悩まされた脚のけいれんも、今は治まっている。
 今季の目標には4大大会の残る3大会での勝利を掲げた。世界ランクも本戦から出場できる順位を維持している。「(勝負の)土俵に立てているので、可能性は広がる」と前向きだった。(共同)

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2010年1月20日のニュース