防戦一方のチーム青森「追いつけない」

[ 2009年11月19日 17:51 ]

 「メンタル面の強さと、試合で勢いを維持すること」。チーム青森を指導する日系カナダ人のミキ・コーチはカーリングの勝負の鍵をこう説明する。女子決勝のチーム青森はこの両方で中国に圧倒され、ギブアップ負けの屈辱を味わった。

 第1エンドは不利な先攻で1失点に抑えたかった。しかし、リード石崎とサード近江谷のミスに付け込まれて2失点。第3エンドも3失点し「乗ってきた」(阿部コーチ)中国に重圧を掛けられ、防戦一方となった。
 五輪で目標とする4強入りへは、強敵との連戦となる1次リーグ序盤の戦いが重要となる。第3戦でぶつかる中国には勝って勢いを付けたいが、スキップ(主将)の目黒は中国について「自分たちより高い波でプレーできる。相手のベストの試合をすると追いつけない」と、今の力の差を認めざるを得なかった。
 20歳の近江谷をサードに抜てきした新オーダーで臨んだが、阿部コーチは五輪へ向けたメンバー変更に「可能性を残したい」と話した。今後は来年1月に出場する欧州での2大会などを通じて、勝負強さと精神力を磨いていく。(正田)

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2009年11月19日のニュース