負けるな１差２位！飯島自分取り戻した18歳の思い出

１０番でバーディーパットを決めギャラリーの声援にこたえる飯島茜

　女子ゴルフツアーのＳＡＮＫＹＯレディースオープン第２日は１０日、群馬県桐生市の赤城カントリー倶楽部（６４６２ヤード、パー７２）で行われ、３位から出た飯島茜（２６＝ＴＯＴＯ）が、４バーディー、２ボギーの７０で回り、通算４アンダーの２位に浮上。前日からの首位を守った全美貞（２６＝韓国）とは１打差と、逆転での今季初勝利へ向け絶好の位置につけた。現在の賞金ランクは３３位。次週終了時点で同ランク３５位以内に与えられる米ツアーを兼ねるミズノクラシック（１１月６～８日、三重・近鉄賢島ＣＣ、スポニチ主催）への出場権確保も狙いにいく。

【第２Ｒ成績
】

　２アンダーでスタートした飯島は高速グリーンにてこずるライバルたちを尻目に、きっちりスコアを伸ばした。前半の４、７番でボギーを叩いたが「きょうもアイアンが凄く良かった」とプラス思考でプレー。８番で２メートルを沈めると後半の１０番は６メートル、１３番は３メートル、１７番は２メートルを確実に決めてバーディーを奪った。
　６０台で回った選手がわずか２人という難コースでスコアを２つ伸ばし、首位の全美貞に１打差と迫った。「今年はもの凄くスランプだったんですが、先週の月曜に昔のコーチに教えてもらい、凄く良かった時のスイングに戻ってきた」。９月２８日に、１６歳から一昨年まで指導を受けていたジョー・ティール・コーチから２年ぶりに指導を受けた。１８歳当時のビデオを見ながらチェックした結果、アドレスで上体の前傾が深過ぎるためテークバックをインサイドに引き過ぎていたことが判明。以来、１日３時間の練習で修正し前週の日本女子オープン１５位につなげた。
　現在賞金ランクは１７１７万４１４２円で３３位。次週の富士通レディース終了時点で同ランク３５位以内に与えられるミズノクラシックへの出場権獲得圏内だが、まだ安心はできない。「優勝争いできると思っていなかった。あしたもっとスコアを伸ばしていきたい」。逆転勝利でミズノへの切符も確定させることができるかどうか。