持ち味を出せた宮里藍「ちょっとだけ運があった」

[ 2009年10月11日 17:22 ]

 【SANKYOレディース】最終18番(パー5)のパーパットを沈めた時点で、首位を走る最終組の全美貞とは1打差。宮里は「(優勝は)もうないな」と一度はあきらめた。しかし、全美貞が18番の第3打を池に落とすダブルボギーで、3年ぶりの国内ツアー優勝が転がり込んだ。

 「ちょっとだけ運があった」と振り返った宮里だが、その迫力に満ちた猛追が、全美貞の終盤の乱れを誘ったのは間違いない。
 出だしの1番でバーディーを奪ったのをきっかけに6バーディー(2ボギー)。終盤15番のピンチでも5メートルのパーパットをねじ込み、首位にプレッシャーをかけ続けた。
 7月のエビアン・マスターズで悲願の米ツアー初制覇を果たしたが、日本で優勝から遠ざかっていることを実は気にしていた。しかし前週の日本女子オープンで「期待に応えたいという思いが空回りしていること」に気付いたという。
 5打差を追うこの日も、前日同様気負うことなく「攻めるところと警戒するところをはっきり」という攻略法を貫いた。それが結果として、自分の持ち味を出せたことに手応えを感じた。
 この1勝で「自分に勢いがついた」と言う宮里。1987年の岡本綾子以来、日本人2人目の米ツアー賞金女王に向けても、大きな弾みをつけた。

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2009年10月11日のニュース