真央ちゃん精彩欠き…日本は3位

[ 2009年10月3日 17:35 ]

3位に終わった日本チーム・浅田真央の演技

 日本、北米、欧州によるフィギュアスケートのチーム対抗戦、ジャパン・オープンは3日、さいたまスーパーアリーナで行われ、4連覇を狙った日本はバンクーバー冬季五輪シーズンの初戦だった浅田真央(中京大)がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒するなど精彩を欠き、合計434・17点で最下位の3位に終わった。男女各2人のフリーの得点の合計で争う大会。日本は小塚崇彦(トヨタ自動車)とプロの本田武史が出場した男子で3位と出遅れ、中野友加里(プリンスホテル)と浅田の女子でも追い上げられなかった。浅田は102・94点で女子の中でも3位だった。今季現役に復帰した元世界王者ステファン・ランビエル(スイス)を擁した欧州が464・03点で初優勝。ジョアニー・ロシェット(カナダ)が女子トップの126・39点を出した北米が2位だった。

 五輪に向けた浅田の今季初戦は、ほろ苦い内容だった。「どうなるのか、という気持ちが強くて練習してきたことが出し切れなかった。課題が残った」。演技後、19歳は軽く首をかしげた。

 ラフマニノフの前奏曲「鐘」は荘厳な調べが終始続く、新境地のプログラムだ。二つのトリプルアクセルを組み込む理想の構成で臨んだが、最初は回転不足で転倒し、二つ目は1回転半に。

 中盤のジャンプも回転が抜け、スピンやスパイラルでも得点を取りこぼした。約2週間前に中京大のリンクで観客を前に披露していたとはいえ、試合となると勝手は違ったようだ。

 韓国メディアから「この構成はキム・ヨナ(韓国)を乗り越えるためか?」と質問が飛び、いよいよ五輪シーズンという雰囲気も漂う。ただ、浅田は「昨季挑戦してきたことを生かすシーズンなので、そうは思っていない」と冷静だ。

 フリーだけを滑った今大会は予行演習。世界女王の座を奪われたキム・ヨナと、いきなり対決する約2週間後のフランス杯から氷上は熱を帯びてくる。

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2009年10月3日のニュース