遼くん猛チャージ37位→6位に急浮上

[ 2009年10月3日 06:00 ]

第2日、サスペンデッドのため3ホールを残し、通算6アンダーの石川遼

 男子ゴルフツアーのコカ・コーラ東海クラシック第2日は2日、愛知県西加茂郡の三好カントリー倶楽部西コース(7310ヤード、パー72)で行われ、石川遼(18=パナソニック)が雨中の猛チャージで37位から暫定6位に急浮上した。悪天候によるコースコンディション不良で2度の中断後にサスペンデッドとなったが、15ホールを消化し6バーディー、1ボギーの通算6アンダーをマーク。池田勇太(23=フリー)や宮里優作(29=フリー)ら4人が並んだ暫定首位グループから2打差の好位置につけた。

 激しく降る雨の中、遠くぼやけていた池田の背中が石川の目にはっきりと映ってきた。2度の中断を挟んだ末のサスペンデッド。約6時間かけて15ホールをプレーした長い1日を終え、7打差あった首位の池田との差がわずか2打差に縮まった。
 「この雨の中、1ボギーで抑えられたのは良かった。我慢のプレーができたと思う」
 全身びしょ濡れになりながら、そう快感を漂わせた。2番で1メートルを沈めてバーディー先行。3番パー4ではピンそば1メートルに2オンしたところで1回目の中断。28分後に再開すると、難なく沈めて連続バーディー。7番パー5では第3打をバンカーから30センチに寄せる美技で、9番パー4ではフェアウエーからの第2打をバックスピンで1・5メートルにつけてスコアを伸ばし続けた。
 猛チャージの一方で、抜群の粘りも発揮した。11番パー4ではティーショットが左に曲がり、ボールは木の根元。1回でフェアウエーに戻すことができず3打目でようやくグリーン手前のラフまで運んだ。さらにボギーパットは6メートルも残ったが、執念で決めてナイスボギーでしのいだ。
 初日は同組で回った池田との賞金ランク1位、2位対決で差をつけられたが、2日目できっちり反撃。37位から一気に暫定6位まで浮上し、流れも傾いてきた。きょう3日目の午前7時から再開される上がり3ホールは難易度1、2位の16番と18番が待ち構える。石川は初日にいずれもボギーを叩いており、悪コンディションの中でプレーすることは避けたかったところ。コースが整備されている朝一番にプレーできるのは何よりの幸運だ。
 「あすの朝から新たな気持ちで気持ちよくスタートしたい。いいショットを打っていければ、いい日になる価値あるスタートホールになると思う」。今季4勝目をたぐり寄せるために、3日目の21ホールでもチャージし続ける。

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2009年10月3日のニュース