史上最年少Vへ、宮里美香“大会新”で単独首位守る

[ 2009年10月3日 17:31 ]

第3日、通算11アンダーで単独首位を守った宮里美香

 ゴルフの日本女子オープン選手権第3日は3日、千葉・我孫子GC(6559ヤード、パー72)で第3ラウンドを行い、大会史上最年少優勝を狙う19歳の宮里美香が7バーディー、5ボギーの70で回り、通算11アンダー、205で単独首位を守った。54ホールでは、1999年の村井真由美、2002年の諸見里しのぶの持つ大会記録、通算7アンダー、209を更新した。4打差の2位は71の福嶋晃子と宋ボベ(韓国)。68とスコアを伸ばした藤田幸希が、さらに2打差の4位につけた。23位で出た宮里藍は68で回り、通算4アンダーの5位で賞金ランキングトップの諸見里や不動裕理、上田桃子、横峯さくららと並んだ。

 アウトを終えた時点で5バーディーの4ボギー。パーが一つもないという前半の出入りが激しい内容に、宮里美は「こんなの初めて。内容が慌ただしく、ドタバタのゴルフ」と思わず苦笑した。
 2位に3打差をつけてスタートした。米ツアーでも帯同するファンク・キャディーからは「パーでいいんだよ」と声をかけられていたが、助言と正反対の結果で雨の中の前半を終了。「ショットがぶれていた。スイングを修正したかった」と臨んだ10番で初めてのパーをセーブし「やっときた」。その後は「天気もよかったし、安定してきた」と13、14番で連続バーディーを奪った。
 2位との差は一つ開いて4打。19歳の宮里美が優勝すれば、同じ沖縄出身の宮里藍が持つ最年少優勝記録20歳105日を更新し、初の10代女王の誕生となる。さらにイーブンパーの72以下で回れば、大会最少ストローク記録も塗り替えることになる。セオリーなら守りのゴルフとなるが「最後まで伸ばし続けたい。差はないと思った方がいい」ときっぱり。ボギーをたたきながらも攻め続けるゴルフが、最終日も見られそうだ。

続きを表示

2009年10月3日のニュース