嵐呼ぶ女!!塩崎 マンデーからVだ 

[ 2009年4月26日 06:00 ]

<フジサンケイ・レディース・クラシック第2日>4番Hで水しぶきを上げながらティーショットを放つ塩崎亜美

 女子ゴルフツアーのフジサンケイ・レディース・クラシック第2日は25日、静岡県伊東市の川奈ホテルGC富士コース(6464ヤード、パー72)で行われ、雨天サスペンデッドとなったが、塩崎亜美(24=フリー)は9ホール終了でスコアを1つ落としながら通算4アンダーで暫定3位に踏みとどまった。最終日は逆転で史上初のマンデートーナメントからの優勝を狙う。暫定首位は有村智恵(21=日本ヒューレット・パッカード)とタミー・ダーディン(32=オーストラリア)。同4位には通算3アンダーの諸見里しのぶ(22=ダイキン工業)らがつけた。26日は第2ラウンドの残りと最終ラウンドを行う。

 朝からの雨、そして風が強くなった午後0時54分。最終組がハーフを終えたところでサスペンデッドが決まった。多くの選手が大きくスコアを崩す中、塩崎は2バーディー、1ボギー、1ダブルボギーで1打落としただけ。「雨は得意ではないけど、周りも崩れるので嫌いではない」と悪条件にも動じず、暫定ながら首位と1打差で最終日に望みをつないだ。
 周囲からは“雨女”と言われる。「大事な試合でもプライベートでもよく雨が降るんです」。07年のプロテストでも雨天によるサスペンデッドを経験したが、5位の好成績で合格した。プライベートで北海道でラウンドした時には台風に見舞われたこともある。風で木が倒れるほどで「打ったボールが直角に曲がった」というが、それでもコース側から止められるまで「楽しそうだったからプレーした」と笑わせた。私生活でもイベントでは「曇りが精いっぱいで雨もパラパラ降る」という嵐を呼ぶ女?が台風の目となる予感が漂っている。
 中学、高校とソフトボールに打ち込み、ゴルフを始めたのは17歳から。大阪・四條畷学園高卒業後にオーストラリアに1年間、ゴルフ留学したが、風の強いコースが多かったため、そこで「低いボールの打ち方や、木の下からの出し方」を身につけた。最終日は雨は上がる見込みだが、10メートルを超える強風が予想され、塩崎には“追い風”となる可能性もある。
 ツアー出場3試合目。優勝すればジュリー呂(台湾)と並ぶ史上最短記録で、しかもマンデートーナメントからは史上初の快挙となる。QTランクは247位で現状では推薦による出場しかない中、訪れたビッグチャンス。本人は「(次週の出場権を確保できる)3位以内を目指したい」との目標を掲げたが、無印の24歳に天が味方するかもしれない。

 ▼塩崎 亜美(しおざき・あみ)1984年(昭59)6月25日生まれ、大阪府門真市出身の24歳。ソフトボールで中学時代は全国2位。四條畷学園高1年時には春の選抜で8位。強打の三塁手として活躍した。07年に2度目の受験でプロテストに合格。昨年、岡本綾子の助言を受け、スイング改造に取り組むと、今季、スタジオアリス女子オープンで46位となり、ツアー2試合目で初めて賞金を獲得。1メートル66、62キロ。血液型A。

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