富田がツアー初優勝、片山は9位に終わる

[ 2009年4月26日 15:54 ]

通算15アンダーでツアー初優勝を果たし笑顔の富田雅哉

 つるやオープン最終日は26日、兵庫県山の原GC(6770ヤード、パー71)で行われ、首位と4打差の3位で出たプロ8年目の31歳、富田雅哉が1イーグル、7バーディー、2ボギーの64をマーク、通算15アンダーの198でツアー初優勝した。

 雨で競技が54ホールに短縮されたため、規定により優勝賞金2400万円のうち75%の1800万円が賞金ランキングに加算される。
 2打差の2位はデービッド・スメイル(ニュージーランド)。マスターズ・トーナメントで4位に入り、今大会が今季国内ツアー初戦だった片山晋呉は通算7アンダーの9位だった。

 難しいグリーンをものともせず、長いパットが面白いように決まった。大会初日に急きょ変更したパターに「フィーリングがしっくりきた」と言う。自身の18ホール最少スコアタイとなる64をたたき出し、富田は4打差を逆転した。ツアー初優勝を手に入れ、涙を浮かべた。
 一番の見せ場は17番ロングホールだった。2オンし、イーグルパットは15メートル以上ある下りの難しいライン。ここまで5メートルほどのパットを多く沈めてきた自信からか「何か入る気がした」そうだ。強めに打った球は、スライスしながら勢いよくカップに飛び込み、優勝を決定的にした。
 2002年にプロ転向後、優勝はなし。シード権の獲得で満足していた富田は、師匠の田中秀道に「勝ちたいという意志を持てと言われた」と言う。「今回はがむしゃらだったので、まだ(勝利への)意志が何なのかは分からない。でも、またすぐに勝ちたいと思う」。プロ8年目でようやく勝利の味を知り、新たな意欲が生まれたようだ。

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2009年4月26日のニュース