鉄棒の着地が勝負分けた!内村、田中を逆転

[ 2009年4月26日 21:06 ]

最終種目の鉄棒で逆転優勝を決め、ガッツポーズする全日本選手権2連覇の内村航平

 【体操個人総合の全日本選手権】昨年に続く内村と田中の一騎打ち。男子は最後の鉄棒の着地が勝負を分けた。

 5種目を終え、0・350点差で田中がリード。最終種目で先に演技した田中は安定した演技でアピールしたが、降り技の後方伸身2回宙返り2回ひねりで着地が動き、15・200点となった。
 最後に登場した内村は直前の平行棒でバーに乗ってしまい13点台に終わる大きなミスを犯した。だが、気持ちを切り替え、北京五輪銀メダリストの意地を見せた。「着地を決めないといけないと思った」。不安がよぎる3度の離れ技を決めると、同じ降り技の着地をぴたりと決める会心の演技で15・700点。逆転で2連覇を達成した。
 北京五輪代表を小差で逃している田中は3年連続の2位に「着地の差が出た。(内村)航平の演技は観客が引き込まれるようですごかった」と力の差を認めるしかなかった。
 田中を振り切った内村は予選よりも得点が下がり「優勝はしたけれど、演技の内容や詰めが甘い。まだ通過点なので一からやり直したい」とまずは反省の言葉を口にした。世界王者も見据える20歳は慢心することはなく、さらなる成長を誓った。

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2009年4月26日のニュース