太田 五輪後初の個人戦準V「甘くない」

[ 2008年12月12日 06:00 ]

フェンシング男子フルーレ個人決勝で福田佑輔に敗れ苦笑する太田雄貴

 フェンシング全日本選手権第1日は11日、新潟・聖籠町総合体育館男女フルーレを行い、男子個人決勝で北京五輪銀メダルの太田雄貴(森永製菓)は福田佑輔(警視庁)に延長の末、14―15で敗れた。前回優勝の太田は五輪以来となる個人戦でW杯優勝経験のある福田に延長の末に敗れた。女子は北京五輪7位入賞の菅原智恵子(宮城ク)が3大会ぶり3度目の優勝を果たした。

 一本勝負の延長戦で勝負の突きをかわされ、逆襲を浴びた太田は思わず天を仰いだ。「フェンシングは甘くないよと神様が言っている気がする」。11―14から3連続ポイントで延長に持ち込み、五輪銀メダリストの意地を見せたが、そこまでだった。五輪後の「練習不足」に加え、森永製菓に就職が決まり、社員選手として初めての大会に「今までにないプレッシャーも感じた」という。優勝した福田も「いつもの切れと正確性を欠いていた」と振り返った。太田自身が「兄貴分」と慕う福田とは、ロンドン五輪で一緒に団体金メダルを目指す目標もある。「この悔しさをバネに来季は競技に集中する」と口元を引き締めた。

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2008年12月12日のニュース