男子SPで小塚がトップ/GPファイナル

[ 2008年12月12日 19:59 ]

男子SPで演技を終え、ガッツポーズする小塚崇彦

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは12日、韓国の高陽で開幕し、男子ショートプログラム(SP)で初出場の19歳、小塚崇彦(トヨタ自動車)が自己ベストの83・90点でトップに立った。ジェレミー・アボット(米国)が78・26点で2位、ブライアン・ジュベール(フランス)が74・55点で3位に続いた。ペアSPはアリョーナ・サブチェンコ、ロビン・ゾルコビー組(ドイツ)が首位に立ち、川口悠子、アレクサンドル・スミルノフ組(ロシア)は6位。アイスダンスはオリジナルダンスでイザベル・デロベル、オリビエ・シェーンフェルダー組(フランス)がトップ。

 電光掲示板に表示された点数を見て、思わず「すごい」とつぶやいた。男子SPで自己最高の83・90点をマークした小塚の表情に、驚きと喜びが入り交じった。初出場の舞台で、並みいる強豪を抑えて首位発進した。
 今季、高得点を出し続けている演技点よりも、この日はジャンプなどの技術点の伸びが光った。見事に決まった最初の2連続3回転で11・60点を稼ぐなど、ほぼ同じ構成で2位のアボットに5点以上の大差をつけた。
 演技前は「すごく脚が震えた」という緊張感も「ジャンプを跳んでいくうちに落ち着いた」。中盤の見せ場、ステップに入る前には、アドリブで振り付けを加える余裕まであった。
 高橋大輔(関大大学院)を含め、日本男子ではまだ誰も成し遂げていないGPファイナル制覇を視界に入れた。「まずは調子に乗らないようにしたい。自分の演技をできた人が優勝すると思うので、自分自身に集中したい」。13日のフリーでは今大会の目標に掲げる4回転ジャンプを成功させて、歴史にその名を刻みたい。(共同)

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2008年12月12日のニュース