キム・ヨナ 失敗を表現力でカバー

[ 2008年12月12日 22:18 ]

女子SPで演技を終え、観客の声援に応えるキム・ヨナ

 【フィギュアスケートGPファイナル】今季初のライバル対決。最終演技者のキム・ヨナは、浅田を抜いたことを確認すると、苦笑いした顔を両手で覆った。

 序盤の3回転ジャンプが1回転となったが、ファンのプレゼントでリンクが埋まるほどの大応援を味方につけてSP首位。「ルッツで失敗があったが、ほかの要素がしっかりできたのがいい結果につながった」と分析した。

 地元のアイドルを一目見ようと、チケットは完売の人気ぶり。幕開けの2連続3回転のジャンプに成功すると、3650人収容のスタンドが沸いた。直後に1回転になるミスが出たが、その後は表現力で魅了した。演技点の高さと、浅田の倍以上の得点を稼いだ教科書通りの美しい2連続3回転ジャンプなどでカバーした。

 昨季は地元開催の四大陸選手権を腰痛で欠場しただけに「今季はしっかりと準備ができている」とキム・ヨナ。2001年に達成したスルツカヤ以来となる3連覇が見えてきた。(共同)

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2008年12月12日のニュース