繰り上げ銅の室伏「非常に名誉で非常に残念」

[ 2008年12月12日 11:38 ]

北京五輪陸上男子ハンマー投げで銅メダルに繰り上げが決まり、記者会見する室伏広治

 陸上男子ハンマー投げの室伏広治(34)=ミズノ=は12日、ベラルーシ2選手のドーピング違反による失格で北京五輪の当初の5位から銅メダルに繰り上がることについて、愛知県豊田市の中京大で記者会見し「2大会連続のメダルは非常に名誉。ただ薬物違反があったというのは寂しい。一緒に競技をしていた仲間なので非常に残念」などと心境を語った。

 前回アテネ五輪でも1位だったアドリアン・アヌシュ(ハンガリー)のドーピング違反で金メダルに繰り上がった室伏は「スポーツ界全体として取り組まなければいけない。深刻な問題としてとらえるべきだ」とドーピング問題に言及。また「北京(五輪)が終わった時点で次のことを考えた。五輪の雰囲気をまた味わいたい」とロンドン五輪への意気込みも示した。
 国際オリンピック委員会(IOC)は11日の理事会で北京五輪2位のワジム・デビャトフスキー、同3位のイワン・チホンの失格とメダルはく奪を決めた。国際陸連が競技成績を修正した後、室伏は正式に3位となる。

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2008年12月12日のニュース