晴れのち涙雨…諸見里 前半-6→後半+6

[ 2008年11月22日 06:00 ]

15番、諸見里しのぶはティショットを放つ

 女子ゴルフツアーの大王製紙エリエール・レディースオープン第1日は21日、愛媛県松山市のエリエールゴルフクラブ松山(6442ヤード、パー72)で行われ、諸見里しのぶ(22=ダイキン工業)が大荒れゴルフに泣いた。雷とひょうによる2度の中断を挟んだ前半は6バーディーで30も、天気が回復した後半は6ボギーの42。パープレーで首位と3打差の暫定13位発進となった。逆転賞金シード入りを狙う井芹美保子(23=インボイス)、表純子(34=フリー)ら4人が3アンダーで暫定首位に並んだ。日没サスペンデッドにより、30人がホールアウトできなかった。

【第1R成績


 天気は雨のち晴れ。だが、諸見里のゴルフは晴れのち涙雨だった。ホールアウト後、真っ暗になったパッティンググリーンに練習する諸見里の姿があった。泣きながら黙々とカップを狙い続ける。いつもは必ず報道陣に対応する優等生だが「すみません。きょうは何もしゃべれません。パットだけです」と言うのが精いっぱい。泣きはらした目が悔しさを物語っていた。
 雨模様の中、前半は完ぺきだった。1番でバーディー発進すると、ひょうによる1時間8分の中断を挟んでも3番でバーディー。5番からは3連続バーディーを記録した。波に乗ったところで今度は雷のために1時間33分の中断。再開は9番パー5のピンの奧3メートルからのバーディーパットだったが、下りの難しいラインを慎重に沈め、6個目のバーディーを奪って首位に立った。
 ところが後半、晴れ間がのぞいた天気とは対照的にスコアは下り坂。パッティングのタッチが合わなくなってしまった。10番で3パットのボギーを記録したのがケチのつき始めで、13番でも3パットのボギー。16番パー3では第1打を1メートルにつけながら3パットすると、もう止まらない。そのまま最終18番まで3連続ボギーを叩いた。
 前半は9ホール(パー36)のツアー最少ストローク記録にあと1と迫る30から、後半は42。あまりの落差にショックを隠しきれなかった。唯一の救いは、上位も伸び悩んだために暫定首位とは3打差だったこと。涙は居残りのパット練習で洗い流した。22日こそは晴れやかな笑顔を振りまくつもりだ。

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2008年11月22日のニュース