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【恍惚のグルメ】競馬の街で見つけた激ウマ喫茶 柔肌ホットケーキ

[ 2015年7月22日 05:30 ]

競馬予想をしながら“あ~ん”。絶品ホットケーキを堪能する橋本マナミ
Photo By スポニチ

 大ブレーク中のタレント、橋本マナミ(30)による官能的食べ歩き企画「恍惚(こうこつ)のグルメ」。夏競馬、真っ盛りですね。そこで場外馬券場がある東京の下町・錦糸町を訪れたら、競馬中継を見ながら絶品のホットケーキを味わえる喫茶店を見つけちゃいました。分厚くて爪楊枝(つまようじ)が刺さった、これぞニッポンのホットケーキ。気さくなママのトークも絶品です!

 JR錦糸町駅の南口にあるのが「ウインズ錦糸町」。週末はスポニチと赤ペンを持ったオジさまたちでいっぱいです。競馬専門のテレビ「グリーンチャンネル」に出演中の私が、赤ペンを手に訪れたのはウインズの東側にある繁華街「花壇街」。妖しい街並みから“ミニ歌舞伎町”とも呼ばれるディープな場所。その表玄関近くに喫茶店「ニット」はありました。

 店頭に「競馬中継 テレビ正午~ ラジオ午前9時~」の案内板。店内はオジさまばかりと思いきや女性客も多い。どうしてかな?と思ったら、年間に200食のパンケーキを食べ歩く「パンケーキ評論家」のトミヤマユキコさんが絶賛しているお店と知ってビックリ。迷わず注文です!

 すると、お店に置いてあった週刊誌のグラビアを開きながら「これ、あなたよね!」とやってきたのは、オーナーの小澤民枝さん。笑顔がすごくキュートで驚くほどの若さをお持ちの元気なママ。お食事中のお客さまから入店してきた人までみんなに声を掛け、グラビアを見せながら私を紹介。まるで錦糸町支部のチーフマネジャーのようでした(笑い)。

 そのたびに記念撮影となったのですが、驚いたのは皆さんガラケーだったこと。創業50年のレトロな店内は昭和へのタイムマシンのようで、出てきたホットケーキもまた世界のパンケーキ界と一線を画す見事な“ガラパゴス”だったのです。

 迫力満点の2枚重ね。1枚の厚さが2センチ以上あり、爪楊枝でバターがプスリと刺さっている。昔ながらの銅板&銅の型枠で焼いているから、この分厚さも素敵な焼き色も出せるそうで、注文を受けてから20分かけてじっくりと焼いています。

 表面はサクサクで中はムッチリ&ふんわり。小麦感がある素朴な味で、シロップもメープルじゃなくて白蜜。食べるたびに、ほんのり甘く懐かしい味に包まれます。

 年上の男性に、じっくりと愛されている時の快感。恍惚とは、ゆっくりとかみしめるものなんだと実感する味です。

 そこで、いろいろ試したくなるのが女の性(さが)。スポニチ記者さん注文のチョコレートパフェから生クリームとフルーツをもらい、載せてみたらこれが絶品!王道のホットケーキのまた別な顔を見ることができますよ。

 もともとは、この場所で亡くなったダンナさんとメリヤス工場を営み、セーターを作っていたそうです。思い切って畳んで喫茶店にしたのが約50年前。「せめて名前だけでも残したくてね。それで“ニット”にしたの」と民枝さん。調理場を見ると、店員さんは蝶ネクタイに、ニットのベストを着ていました。

 気付くと、新聞の馬柱に書いていた赤ペンの印が涙でにじんでいました。大切な思い出と面影の味。きょうは瞳を濡らしたマナミでした。

 ≪ナポリタンの昭和の面影に“ジーン”≫どうしても、もう一品紹介したいのがナポリタン。2ミリのしっかり茹(ゆ)でた太麺にピーマン、マッシュルーム、玉ねぎ、ベーコン。粉チーズがかかった麺はモチモチで、炒めたケチャップの甘さが口の中に広がり、昭和の面影にジーンとする逸品。「こんなにおいしいナポリタン、初めて!」と思わず声に出しちゃったほどでした。

 ◆橋本 マナミ(はしもと・まなみ)1984年(昭59)8月8日、山形県生まれの30歳。篠山紀信氏とコラボした「digi+KISHIN DVD BOOK マナミ」を販売中。競馬番組ではフジテレビ「みんなのKEIBA」のロケコーナーに出演中。1メートル68、B86・W60・H88。

 ◇ニット ホットケーキはコーヒー、紅茶、ミルク、昆布茶のうち1品付きのセットで750円。ナポリセットは770円。東京都墨田区江東橋4の26の12、錦糸町駅から徒歩3分。(電)03(3631)3884。営業は午前8時~午後8時。休みは店内に掲示。

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