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【橋本マナミ 恍惚のグルメ】M心くすぐられる“目隠しプレー”

[ 2017年6月23日 12:00 ]

目隠しをされ、ヘッドホンで耳をふさがれて塾生肉を食べる橋本マナミ
Photo By スポニチ

 激しい初体験をしました。東京・銀座のど真ん中で、目隠しをさせられ、耳もふさがれた姿でお肉を味わうお店ができたんです。ヘッドホンから流れてくるのは、熟成肉が“絶頂”を迎える時のあの音。Mっ気が刺激されて危険な新しい世界が広がっちゃいました。

 今年4月にオープンした東京の新名所「GINZA SIX」。最上階の13階にある「旬熟成 GINZA GRILL」がそのお店です。

 店頭にある熟成庫につり下がった大きな肉のそばを通って中に入ると、広がっているのは、シャンデリアがきらめき、黒を基調としたおしゃれな店内。手ぬぐいで目隠しをされ、ヘッドホンで耳もふさがれます。私、どうなっちゃうの〜?

 ヘッドホンからはジュワージリジリジリ…。これはお肉が絶頂を迎える音。私の気持ちも高まります。「炭火で肉を焼いている音です。耳と口に集中するとお肉のおいしさをより一層感じられるんです」とアシスタント・マネジャーの村上博之さんの声。

 フォークを握らされお肉を口に入れてみると、あれっ?舌がいつもよりも敏感。肉のしっとり感をこれまでにないほど強く感じます。肉汁と濃厚なうまみもやってきます。目隠ししているからか、おいしさに全身が翻ろうされちゃう。

 食べ方にこだわるのは、お肉そのものに自信があるから。飲食店の企画・運営を手掛け、「旬熟成」を経営する企業「フードイズム」の跡部美樹雄社長に聞くと、群馬・赤城牛を独自の発酵熟成法で100日以上の時間をかけて熟成し、うまみと香り、柔らかさを生み出した自慢の肉。

 脂身が少なく、濃厚なもも肉の一口分が2つ用意され、目隠しとヘッドホンを取ってから2口目を食べ、1口目と比べます。肉の艶やかな色合いを見てから口に入れてみると、あ〜、違う。肉本来の甘みを感じました。村上さんは「橋本さんは目隠しして食べた時の感覚に、視覚で感じたものをプラスして味わったんでしょう。人それぞれ違うんです」と説明してくれました。

 スポニチの記者さんからは「目隠しをしている時、いつも以上に色っぽかったですよ」と言われました。味覚に集中して感じたおいしさと刺激されたMっ気で、目隠しの下は自分でも知らなかったような恍惚(こうこつ)の表情になっちゃった。私、もう一つの楽しみ方を知りました。よく知っているはずの恋人や同僚を誘ってみると、普段の姿とは違う発見があって面白いと思います。

 1万2000円のディナーコースにプラス2000円で2日前までの予約で体験できる「リスニングイーツ」。カップルやお友達同士で体験してみることが多いそうです。知らなかった世界の扉をあなたも開けてみませんか。

 ≪メインは「発酵熟成肉の炭火焼」≫1万2000円のコースのメインは「発酵熟成肉の炭火焼」。牛肉サーロイン、三元豚のロース(ともに100グラム)です。もともと柔らかいサーロインを熟成させたことで、トロっとした口溶けの良さが出てきておいしい。三元豚もジュワッと感じる脂が熟成を経てさわやかになっているんです。職人さんが土佐の備長炭でじっくりと焼き上げているから、柔らかさもちょうど良く、香ばしい香りも食欲をそそります。

 ≪直径2センチ「発酵熟成牛のミニハンバーガー」≫おもてなしの一口を意味するアミューズは、「発酵熟成牛のミニハンバーガー」でした。親指の先ほどの大きさで思わず「かわいい〜」って声が出ちゃいました。直径2センチほどのパンに、炭火で焼いた牛肉、ドライトマトなどを竹のピンセットを使って自分で挟んで作っていくんです。シェフの遊び心を感じます。ドライトマトの酸味が程よく効いていて小さいですけど、しっかりとおいしさが伝わります。

 ◇旬熟成 GINZA GRILL 東京都中央区銀座6の10の1 GINZA SIX13階。4月20日にオープン。銀座駅A3出口から徒歩2分。(電)03(6280)6429。営業時間は午前11時〜午後3時(ラストオーダーは午後2時)。午後5〜11時(ラストオーダーは午後9時30分)。6月は水曜定休(7月以降は施設に準ずる)。ディナーコースは9800円と1万2000円があり、内容は時期によって変わる。

 ◆橋本 マナミ(はしもと・まなみ)1984年(昭59)8月8日、山形県生まれの32歳。写真集「流出」(ワニブックス)発売中。1メートル68、B86・W60・H88。

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