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日本の健闘に世界から称賛の声「名誉回復」「大きな賭けは報われた」

[ 2018年7月3日 14:49 ]

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で、欧州の強豪で優勝候補のベルギーに惜敗した2日の日本代表の戦いぶりに、各国メディアからは健闘をたたえる報道が相次いだ。

 英BBC放送は、ハリルホジッチ監督解任劇や物議を醸したポーランド戦の時間稼ぎがありながらも「日本の大きな賭けは報われたようだ」と総括。日本が一時2―0とリードした際は「日本が準々決勝に進むアジアで三つ目の国になるように見えた」と振り返った。

 サッカー大国ブラジルの有力紙グロボのスポーツサイトは、日本が事前の予想を覆して健闘し「黄金世代のベルギーを仰天させた」と驚きをもって報じた。日本とベルギーは「決勝トーナメントで最も技術の差が大きいと見られていた」と形容したが「日本がマークのスタイルを変え、ベルギーにとって大方が予想したほど容易ではなかった」と指摘した。

 日本がポーランド戦で見せた時間稼ぎを批判した韓国メディアも一転し、東亜日報は「遅延戦術を批判された日本、ベルギー攻め立て名誉回復」との見出しを取り、中央日報は「ベルギーの肝を冷やした日本、最後の1分をこらえられなかった」と伝えた。

 中国メディアも「これこそアジア最強のプレーだ」と絶賛。ニュースサイト「新浪網」は「日本の成功は偶然ではない。彼らは一貫して技術を主とするプレースタイルを磨いてきた」と評価し、日本のチームや選手育成システムを見習うべきだと訴えた。

 この試合を観戦したベルギー人のフィリップ・ソチオさん(56)は「スターぞろいのベルギーにとって、日本は楽勝と思っていた。美しいゴールを2本決められ、ベルギーのチームはいつもと違う動きだった」とたたえた。(共同)

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2018年7月3日のニュース