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ロシア走って耐えて48年ぶり8強!“史上最弱の開催国”返上

[ 2018年7月3日 05:30 ]

W杯決勝トーナメント1回戦   ロシア1―1(PK4―3)スペイン ( 2018年7月1日    モスクワ )

PKを止めるアキンフェーフ(AP)
Photo By AP

 「史上最弱の開催国」と評されたロシアの主将が大金星の立役者となった。PK戦でGKアキンフェーフが2本セーブ。スペイン3人目コケは右に跳んで防ぎ、5人目アスパスは中央のシュートを左足を残してはじいた。

 強豪CSKAモスクワ一筋で活躍し、かつて日本代表MF本田とプレー。普段は冷静な守護神がヘッドスライディングで喜びを爆発させた。試合の最優秀選手賞に「僕じゃない。ファンとチームこそMVPだ」と約8万人の地元大観衆の後押しに感謝。ロシアで初、ソ連時代を含めると48年ぶりの8強入りの喜びを分かち合った。

 120分間スペインの猛攻に耐えた。前半12分にオウンゴールで先制された以外、25本ものシュートを浴びながら追加点を許さなかった。「これ以外の戦術だったら成功はなかったろう」とチェルチェソフ監督は今大会初の5バックを採用。ゴール前を10人で固めて相手にスペースを与えなかった。さらに光ったのはハードワーク。今大会最高の15・957キロを走ったMFゴロビンを筆頭にチーム走行距離は146キロ対137キロ。相手との技術差を走力で埋めた。

 10年大会王者を撃破し、同じブロックで残る優勝経験国はイングランドだけ。指揮官は「次の試合のことを考えている」と準々決勝クロアチア戦を見据えたが、もはや初の決勝進出も夢ではない。

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2018年7月3日のニュース