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【堀池巧 視点】ミスなく守り抜いたロシア スペインに持ち味出させず

[ 2018年7月3日 09:10 ]

W杯決勝トーナメント1回戦   ロシア1―1(PK4―3)スペイン ( 2018年7月1日    モスクワ )

喜びを爆発させるロシア代表(AP)
Photo By AP

 ロシアが120分間徹底してスペースを消し、スペインに持ち味を出させなかった。普通は120分間の中でほころびが出るものだが流れの中ではやられなかった。5バックでセンターバックのイグナシェビッチを中心に、統制が取れて見事だった。そのため、スペインにパスを回されてもペナルティーエリアの外が多く、ディエゴコスタにいい形でボールを入れて、そこから3人目の動きでつくる決定機はほとんどなかった。

 ロシアは開催国として、ホームで優勝候補のスペインを相手に、自分たちの存在感を示そうというプライドが大きかった。

 今大会の傾向として攻守の切り替えが早くなり、帰陣の早さが目を引く。前線で相手からボールを奪ってショートカウンターという従来のサッカーとは変わってきている。ポゼッションも今ではどのチームも当たり前で、その上で個の力で攻められるフランスやベルギーのようなチームが結果を出している。このあたりに新しいサッカーの流れが見えた。(元日本代表DF)

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2018年7月3日のニュース