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長友強気!最終予選前哨戦シリアに「日本と当たりたくないと思わせる」

[ 2016年3月26日 05:30 ]

代表練習でボール回しをする長友(左)と岡崎

 W杯2次予選E組首位の日本代表は25日、さいたま市内で練習を再開した。24日に行われた全8組の成績を受け、日本は最終予選(9月)に進出できる各組2位の成績上位4チーム以内に入ることが確定。29日の2位シリアとの最終戦(埼玉)は1位突破を懸けた戦いとなる。DF長友佑都(29)は最終予選でも対戦可能性があるシリアに対し、日本への恐怖心を植え付ける圧倒的な勝利を誓った。

 最終予選の前哨戦と位置付けた。シリア戦について語るとき、長友は熱くなった。「力を持ったチーム。最終予選でも当たる可能性がある。ここで叩かないと。“もう日本とは当たりたくない”と思わせるほど圧倒したい」。昨年10月、敵地で肌を合わせ、その力量は感じ取った。だからこそ叩きつぶす。今後を見据え、徹底して恐怖心を植え付けるつもりだ。

 長友はハリルホジッチ監督からリーダーの1人として期待される。前日の試合後、長谷部を中心に選手ミーティングを実施したイレブン。長友の言葉はさらに士気を高めたはずだ。06年、野球の世界一を懸けたWBCの開幕前、日本のイチロー外野手が「戦った相手が向こう30年は日本に手が出せないなと、そんな感じで勝ちたい」と周囲を鼓舞し、最終的に世界一を勝ち取った。長友の発言はイチローをほうふつさせた。

 最終予選の組み合わせ抽選(4月12日)は4月のFIFAランク順にポット分けされ、6カ国ずつ2組が決定する。現在アジア1位はイラン、日本は2位。シリアに勝ち、同ランク2位以上を確保すれば抽選では第1ポットが濃厚だ。日本協会によれば第1シード扱いとなり、日程面でも優遇されるという。また昨年10月の対戦で1―1と苦戦した難敵イランとの直接対決も回避できる。

 1試合を残して2次予選突破を決めたが、選手に慢心はない。長友は「1位通過ではないと突破した気がしない。僕たちのプライドの問題」と言った。日本協会は27日に新体制に移行。シリア戦には新副会長の岡田武史氏、新技術委員長の西野朗氏が視察する可能性も高いという。既に最終予選への戦いは始まっている。日本のプライドに懸けてシリアを叩きつぶす。

 ▽W杯アジア最終予選の組み合わせ抽選 4月12日、マレーシアで開催。2次予選各組1位の8チーム、各組2位の成績上位4チームの計12チームを4月7日発表のFIFAランクで上位から順に2チームずつ第1~6ポットに分けて抽選。6チームずつ2組に分けられ、同じポット同士は同組には入らない。3月のFIFAランクではアジア1位はイランで、2位日本、3位韓国、4位サウジアラビアと続く。

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2016年3月26日のニュース