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矢板中央・坪川 開始29秒48メートル弾「最高の気分です!」

[ 2016年1月3日 05:30 ]

<鳴門・矢板中央>センターサークルからロングシュートを決める坪川(左から2人目)

第94回全国高校サッカー第3日 矢板中央3―0鳴門

(1月2日 ニッパ球)
 開始から29秒、センターサークル内にいた矢板中央(栃木)のMF坪川からビッグプレーが生まれた。相手クリアミスを胸で落とすと1タッチはさんだ後に左足一閃(せん)。「ルーズボールを胸でトラップする前から(相手GKの位置が)見えてました」。距離48メートル。前に出ていた相手GKをあざ笑う強烈な先制ロングシュートが決まった。

 狙っていた。鳴門の今大会初戦はもちろん、徳島県予選まで映像をチェックした。「GKが前に出て来るのは分かっていた。凄いセーブもしていて仮にシュートを外しても、狙うことで(相手GKが)前に出にくくなると思った」と坪川。元日の練習でも40~50メートル級のシュート練習を繰り返していた。3―0快勝の引き金となった。

 決戦前夜のミーティングでは、同校アドバイザーで帝京高監督時代に全国制覇9度を誇る名将・古沼貞雄氏から「全国で勝つには先手必勝、先に点を取れ」という言葉をもらった。その名将も見守った一戦で教え通り、電光石火の一撃を決めた。試合後、殊勲のレフティーは「最高の気分です!」と笑った。

 ▼鳴門・GK河野 1失点目は自分のミスです。研究されているのは感じました。詰めが甘かったです。言い訳になるかもしれないけど、全部防げた得点でした。

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2016年1月3日のニュース