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市船橋“右の俊輔”工藤から3発 正確なプレースキックで2A1G

[ 2016年1月3日 05:30 ]

<米子北・市船橋>後半31分、原のゴールへつなげるFKを蹴る工藤

第94回全国高校サッカー第3日 市船橋3―0米子北

(1月2日 フクアリ)
 4年ぶりの優勝を狙う市船橋(千葉)は、米子北(鳥取)に3―0で快勝。MF工藤友暉(3年)が1得点2アシストと全得点に絡む活躍を見せた。

 市船橋の不動のキッカー、工藤が初戦で魅せた。まずは前半33分、正確な右CKで杉岡の先制弾を演出。後半16分には、左サイドを突破した矢村の折り返しを左足で押し込んで追加点を挙げた。トドメは同31分、左45度からのFK。浮き球と見せかけておきながら、ニアにグラウンダーで速いボールを入れ、原のダメ押し弾をお膳立てした。

 「セットプレーには自信を持っている。3点目はニアのスペースががら空きだったので、低いボールでも入るかな、と」。県大会4試合6得点の絶好調男が、全国の舞台でも実力を示した。

 好きなプレースキッカーは元日本代表MF中村俊輔(横浜)。自身の利き足は右だが、動画投稿サイト「ユーチューブ」で中村のFKの映像を見ながら、軸足とボールの距離を参考にしている。「蹴った後に軸足を浮かすというか、跳ねるイメージ」。自主練習でFKを30~50本蹴り込むことで「シーズンの最初よりも速いボールが蹴れるようになった。当たったときに蹴った感じがしないときは、良いボール」と感覚をつかんだ。朝岡監督も「感性がいいし(相手の)嫌なところに蹴れる」と絶大な信頼を寄せている。

 3日の3回戦では昨年の全国総体決勝でPK戦の末に敗れた東福岡と激突。工藤は「苦しい時間帯も必ずあると思うが、割り切って自分のやるべきことをやりたい」と雪辱を誓った。

 ▼米子北・MF小長主将 市船橋は予想以上に強かった。2失点までに抑えたかったが、主将の自分の声掛けができていなかった。

 ◆工藤 友暉(くどう・ゆうき)1997年(平9)11月7日、千葉県生まれの18歳。4歳からサッカーを始め、常盤平少年SC、FCクラッキス松戸を経て市船橋に進学。好きな選手はブラジル代表FWネイマール。卒業後は東洋大に進学。1メートル74、64キロ。利き足は右。

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