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香川が2戦連発!視察ハリル監督に見せた完全復活

[ 2015年4月26日 05:30 ]

<ドルトムント・フランクフルト>今季4点目となるゴールを決めた香川

ブンデスリーガ第30節 ドルトムント2―0フランクフルト

(4月25日)
 ドルトムントの日本代表MF香川真司(26)が25日、ホームのフランクフルト戦にトップ下でフル出場し、2戦連続となる今季4点目を決めた。2試合連続得点は前回ドルトムントに所属していた12年3月以来3年1カ月ぶり。日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(62)が視察した中、マッチアップしたフランクフルトの日本代表MF長谷部誠(31)との対決を制し、復活を印象づけた。長谷部はフル出場し、MF乾貴士(26)は後半34分から途中出場も無得点に終わった。

 ハリルホジッチ監督が見守った試合で香川が輝きを放った。1―0の前半32分、右サイドを駆け上がったFWオーバメヤンの右クロスに反応。中央へフリーで飛び込み、左足のスライディングシュートでゴールネットを揺らした。18日のホーム・パーダーボルン戦に続く2試合連続ゴール。背番号7の今季4点目でスタジアムには久々に香川の応援歌が響いた。

 「(ハリルホジッチ監督が)見ている前で決められてよかった。難しいボールだったけど、うまく体を倒して打てました。90分やれることを見せたかった」

 敵地で昨年11月30日に行われたフランクフルトとの前回対戦は0―2で敗戦。攻撃陣は何度も決定機を逃し、トップ下で先発した香川もマッチアップした長谷部のマークに苦しみ、自由に前を向かせてもらえなかった。チームはこの試合で07年8月18日以来7年3カ月ぶりの最下位に転落。この一戦以降、香川もチームも不調に陥っていたが、約5カ月前とは違う姿を見せつけ、きっちりリベンジを果たした。

 前節の試合後、香川は「まだまだ物足りない。自分の結果に対しても悔しい気持ちが多いので、喜んでる場合でもないというか…。いかに2点、3点と取り続けていくかが一番大事」と話していたが、まさに有言実行の2戦連発だ。恩師クロップ監督が今季限りで退任する。19日には来季からの新監督にトゥヘル氏が就任することが発表された。新指揮官へのアピールと「僕が移籍してきて使ってくれたし、いろんな経験をさせてくれた。最後はしっかり良い形で締めて終われるようにしたい」と明かすクロップ監督への恩返し。2つの思いを胸に、香川はゴールを量産し続ける。

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